温度集メの紹介
「というわけで、あなたは死んだのです。残念ですが」
そう語るのはなにやら変わった服装の女性。周りは宇宙空間を思わせるような景色で、そこに自分とその女性が立っている。というより、浮いているように見える。
「本来の計画(アジェンダ)にはないんですが、あなたは事故に巻き込まれて死んでしまいました。これは全て女神である私の不徳の致すところです」
とにかく目の前の女性、というか女神が言うには僕は死んだらしい。
「はあ。で、ここは天国なんですか? 僕はこれからどうなるんでしょう」
「音頭太郎さん、あなたには転生する権利があります。そして、お詫びの特典として、特別な才能を付与します。何か希望のものはありますか? 高い知能でも、高い身体能力でも、転生先の物理法則に反しない範囲で選べます」
「うーん」
どうしようか、いきなり言われても困るなあ。
才能と聞いてパッと思い浮かぶのは、やっぱり有名なアーティストとか社長とかかなあ。
そのひとたちに共通しているものは......
「じゃあ、クリエイティブな才能とかできますか? お金儲けのアイデアとか思いつきそうだし」
「そうですか、わかりました。では、転生先でのあなたの新しい人生に幸があらんことを」
視界に白い光が広がっていく。そして、僕の意識はフッとなくなった。
♢♢♢
目が覚めると、そこは大きな木の下だった。そして目に飛び込んできたのは、空に浮いた島から流れ落ちる巨大な滝。
「僕、本当に、転生したんだ」
♢♢♢
そして数年後、僕は与えられたクリエイティブな才能で開発したゲームアプリで大儲けし、ちょっとした富豪になっていた。
それが、"温度集メ"。温度を集める、アプリだ。
そう語るのはなにやら変わった服装の女性。周りは宇宙空間を思わせるような景色で、そこに自分とその女性が立っている。というより、浮いているように見える。
「本来の計画(アジェンダ)にはないんですが、あなたは事故に巻き込まれて死んでしまいました。これは全て女神である私の不徳の致すところです」
とにかく目の前の女性、というか女神が言うには僕は死んだらしい。
「はあ。で、ここは天国なんですか? 僕はこれからどうなるんでしょう」
「音頭太郎さん、あなたには転生する権利があります。そして、お詫びの特典として、特別な才能を付与します。何か希望のものはありますか? 高い知能でも、高い身体能力でも、転生先の物理法則に反しない範囲で選べます」
「うーん」
どうしようか、いきなり言われても困るなあ。
才能と聞いてパッと思い浮かぶのは、やっぱり有名なアーティストとか社長とかかなあ。
そのひとたちに共通しているものは......
「じゃあ、クリエイティブな才能とかできますか? お金儲けのアイデアとか思いつきそうだし」
「そうですか、わかりました。では、転生先でのあなたの新しい人生に幸があらんことを」
視界に白い光が広がっていく。そして、僕の意識はフッとなくなった。
♢♢♢
目が覚めると、そこは大きな木の下だった。そして目に飛び込んできたのは、空に浮いた島から流れ落ちる巨大な滝。
「僕、本当に、転生したんだ」
♢♢♢
そして数年後、僕は与えられたクリエイティブな才能で開発したゲームアプリで大儲けし、ちょっとした富豪になっていた。
それが、"温度集メ"。温度を集める、アプリだ。
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